【質問】
7〜8月になぜインフルエンザを疑って検査をされたのですか?
【答え】
私のインフルエンザ登録は7/28の3歳児が最後でした。その直前
の2週間ほどはインフルエンザ児の受診はありませんでした。
この児は、受診の2日前から40℃前後の発熱が持続し、第3病日
に受診しました。
受診前日の夜には母親に向かって「掌に蟻が動いているので取っ
て、お母さんの目にも蟻が居る」と繰り返し訴えたということです。
受診時には咽頭発赤の他に異常所見は認めませんでしたが、先に
記した ことからインフルエンザを疑い検査を行いました。
その際、当地では、6月中もインフルエンザの流行が続いていて、
当院では7月第1週まで切れ目なくインフルエンザの児が受診してお
り、私の頭に未だインフルエンザを思い浮かべる回路活性が保たれ
ていたこと、当時アデノウイルス感染症や腸管ウイルスなどの感染
症の流行がなかったこと、も判断に寄与したものと思います。
私の臨床経験の中で、5月の連休後のインフルエンザ流行を学校
単位で一度ならず経験したことがあり(○○県時代)、更に昨年も、
当地で、6月に診断しておりましたので、全国の流行のピークが過
ぎた後にも、○○地方ではインフルエンザの地域的な小流行はまま
あるものと認識しております。